格安SIMでも中学生高校生のスマホを制限できるのか検証してみた

中学生高校生向けの格安SIM

今や中学生の40%、高校生の93%がスマホを持っているという調査結果が出ています。(MMD研究所「中学生のスマートフォン利用実態調査」「高校生のスマートフォン利用実態調査」より)

もはや中学生・高校生のスマホ利用は時代の流れとも言えますが、持っている理由は様々です。

  • 塾や習い事に通い始めたから
  • 自分が働きに出るようになった
  • クラブなどで帰りが遅くなるから
  • 周りの子供が持つようになったから
    (MMD研究所「中学生のスマートフォン利用実態調査」「高校生のスマートフォン利用実態調査」より)

一方で、ワンクリック詐欺や意図しない有料サイトへの登録などの被害もあります。

  • ワンクリック詐欺や有料サイトへの登録の被害額の平均は中学生で56,616円、高校生は153,975円
  • 約35〜60%は迷惑メールが送られてきた経験がある
  • 約4〜6%はお金を請求された
    (MMD研究所「中学生のスマートフォン利用実態調査」「高校生のスマートフォン利用実態調査」より)

このような被害から守るために正しく使い方を話し合ったり、スマホの機能制限をしてますか?

ここでは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のスマホの機能制限の状況と格安SIMでも同様に機能制限できるのか検証していきます。

中学生と高校生がスマホでやっていること

子供に正しくスマホを使ってもらうために、まずは親が子供が何をスマホでしたいのか、やっているのか理解することが大切です。

中学生がスマホでやっていること

まずは中学生がスマホでやっていることを見てみましょう。

中学生がスマホでやっていること

MMD研究所「中学生のスマートフォン利用実態調査」より

もはやこの世代の連絡手段になってしまったLINEがトップで、Twitterも使用率が高いです。ネット検索・ゲーム・音楽・写真も半数を超える使用率です。

さらにここ最近のユーチューバーブームで動画を撮ったり、見たり投稿したりする中学生も多くなってます。

また、動画や音楽のダウンロード、買い物やチケットの予約などお金のやり取りが絡む行為も23〜31%にのぼります。

高校生がスマホでやっていること

次に高校生がスマホでやっていることを見ていきます。

高校生がスマホでやっていること

MMD研究所「高校生のスマートフォン利用実態調査」より

中学生と内容的にはほとんど一緒ですが、全体的に使用率が上がっています。

LINEは90%越え、Twitterに加え、InstagramFacebookの使用率も上がっています。ネット検索・ゲーム・音楽・写真・動画も70%を超えてきます。

また、高校生は電話の使用率も高く、62%にのぼります。高校生になると通常の連絡手段としてスマホを使うということが多くなっていることも分かります。

スマホの危険性

中学生と高校生のスマホでやっていることを理解した上で、スマホの危険性について考えていきましょう。

何でもできるスマホは便利です。性能的にも一昔前のパソコンを上回るスペックを持っていて、もはや生活に欠かせないものになりつつあります。

何でもできるがために、逆に危険性もあります。上記の中学生・高校生がやっていることのどこに危険が潜んでいるのか表にしました。

スマホでの行為 注意するべきこと 対策
LINE・メール チェーンメール・迷惑メール 怪しいURLを踏まない
怪しいメールは開かない
セキュリティソフト
ネット検索 ワンクリック詐欺
アダルトサイト
怪しいURLを踏まない
フィルタリングアプリ
iPhoneペアレンタルコントロール
音楽・動画
写真・電子書籍
ゲーム・買い物
有料コンテンツのダウンロード
クレジットカードの登録
限度額を決める
クレジットカードは登録しない
フィルタリングアプリ
iPhoneペアレンタルコントロール
LINE・Twitter・Facebook
Instagram(SNS系)
知らない人から友だち申請
嫌なことを書かれる
ネットで知り合った人と会う
知らない人は警戒する
ネットの危険性を教える
電話 通話料金 適切な料金プランを選ぶ
フィルタリングアプリ

このような危険性に対して親ができることは何でしょうか?

1番大切なのは親子での話し合いです。これらはほとんど自分自身の意識・知識で防げる問題ばかりだからです。中学生や高校生の子供がスマホを正しく使えるように話し合い、自分の意志でスマホを正しく「使いこなせる」ようになるのが大切です。

次項で書いていく機能制限はあくまで補助的な機能と考えて下さい。車で例えるとエアーバックや衝突回避システムのようなものです。これらがあれば絶対に事故が起きなかったり、安全というわけではありません。一番重要なのは事故を起こさない意識なのです。

機能制限の比較

各社、子供向けに機能制限するアプリなどを出しています。これらは基本的にAndroid向けのオプションです。Android端末は設定で機能制限できないのでアプリなどで基本的に機能制限しないといけません。iPhoneはペアレンタルコントロールという設定で標準で機能制限できるようになっています。

気をつけて欲しいのは、子供に勝手に機能制限しないことです。中学生や高校生にもなったら、プライバシーも意識し始めます。過剰な制限は子供の反発を生み、両方にとってマイナスになってしまいます。

こういう機能を制限しているということを「なぜしているか」「いつまでか」を説明し、子供がやりたがっていることがあれば頭ごなしにNOではなく、内容を理解した上で時間に制限を付けるなどの条件を付けたりするのもいいでしょう。

私も一人の親としての立場としては、スマホ以外に熱中できる何かを見つけてあげたいですけどね。

そういうわけで各社の機能制限状況を表にしました。

 大手キャリア au
安心アクセス
無料
ソフトバンク
スマホ安心サービス
無料
ドコモ
あんしんモード
無料
Webフィルタリング
アプリ制限
購入ページブロック
通話相手制限
利用時間管理 +300円/月
居場所確認 +300円/月 +300円/月 200円/月
 格安SIM iPhone(設定)
ペアレンタルコントロール
無料
アプリ
iフィルター
324円〜/月
TONEモバイル
TONEファミリー
200円/月※
Webフィルタリング アダルトコンテンツ
指定サイト
アプリ制限 Androidのみ
購入ページブロック アプリ購入
アプリ内課金
通話相手制限
利用時間管理
居場所確認

※TONEの機能制限を利用するにはTONEのスマホが必要

Webフィルタリング機能というのは子供が有害サイトにアクセスできなくする機能です。スマホの危険性で述べた「ワンクリック詐欺サイトやアダルトサイト」へのアクセスを防止します。

アプリ制限は使用できるアプリに制限をかけられる機能です。アプリには推奨年齢が設定されていて、年齢を設定すると出会い系アプリやアダルトコンテンツを含むアプリなどがダウンロード・使用できないようになります。

通話相手制限は通話できる相手を選ぶことができる機能です。設定すると知らない番号などにもかけられなくなります。

利用時間管理は、何時〜何時までスマホを使えるという風に利用時間を設定できる機能です。それ以外の時間はスマホにロックがかかり使えなくなります。

居場所確認はGPSを利用して居場所を確認できます。ただし、プライバシーもあり子供は嫌がるので緊急時にしか使わないなどの決まり事は必要です。

TONEモバイルは格安SIMの中では公式で力を入れていますが、iフィルターを入れれば他の格安SIMでも機能制限は可能です。

料金比較

機能的にはどこも似たようなことができるので、次に料金を比較してみましょう。

大手キャリアの料金がかなりややこしいので一例としてiPhoneSE 64GBを新規契約した場合の料金です。

大手キャリア TONEモバイル IIJmio mineo
(IP電話)
電話基本料金 5分かけ放題
1700円
953円
+電話料金
5分かけ放題
830円
LaLaCall
100円
データ料金 5000円
(5+1GB)
1000円
(低速無制限)
2220円
(6GB)
1700円
(5GB)
学割 -1000円
(最大1年間)
ネット接続料 300円
消費税 480円 156円 244円 144円
iPhoneSE 64GB
機種代金
945円 iPhoneは使えない
専用のスマホが必要
2241円 2241円
合計(税込) 7425円(1年間)
8505円
2109円+端末代 5535円 4185円

大手キャリアは学割が効いてもバカ高いです。機能制限は無料でできてもこれでは問題外です。

「子供 スマホ」などで調べるとTONEモバイルが出てくると思います。TONEモバイルは格安SIM(格安スマホ)で、TSUTAYAが運営している格安SIMですが、これはオススメできないのでご注意を。

まず、スマホが自由に選べません。TONEモバイルが販売している端末しか使うことができません。プランがシンプルと推していますが、1000円で使えるのは低速で無制限にデータ通信できるのとIP電話だけです。他はオプションで色々付けるというスタンスが非常にわかりにくいです。それなら他に使い勝手のいい格安SIMはいくらでもあります。使い捨てるつもりで選ぶならいいですが…。

格安SIMで中学生・高校生でも使い勝手のいいのはIIJmioやmineoあたりになります。両者ともAndroid向けにはiフィルターで機能制限でき、iPhoneはペアレンタルコントロールとさらに制限したい場合はiフィルターを使うことができます。

料金的にも大手キャリアより2000〜4000円以上安くなります。上記表の料金はiPhoneSEでの料金なので、格安スマホを使った場合はさらに安くなります。

私が子供に格安SIMとiPhoneを選ぶ理由

私の子供にはiPhoneSEを持たせています。なぜかというと

  • iPhoneが持てるという子供の満足度が高い(重要)
  • iPhone7/7Plusは高いですがSEは性能的にも十分で安い(16GBで44,800円)
  • iPhoneだけで必要最低限の機能制限ができる
  • 格安スマホに比べたらiPhoneSEは高い方だが、格安SIMを使えば許容範囲の金額になる

というのが主な理由です。

iPhoneはやはり子供にも操作性などにおいて満足度が非常に高いです。その分ちょっと高いですが、3年は大事に使いなさいと言っています。iPhone SEでも3年は余裕で持つスペックを持っています。その点、格安SIMなら次に進学するときなどに端末を変えたりキャリアを変えたりしやすいです。

また、iPhoneだけで欲しい機能制限はあるというのも大きいです。アプリ内課金は基本的に禁止していますが、お小遣いの範囲内でならと月に金額を決めてやっています。クレジットカード情報はiPhoneには登録せず、iTunesカードを使って支払いは行っています。そうすることで際限なく課金や購入することを防げます。

iOSのSafariにも詐欺サイトを警告する機能が付いています。完全に防ぐ機能ではないですが、それは親子の話し合いで、こういうサイトには注意するようにと言っています。

過剰な制限をかけないことでうちは良好な関係を築けています。また、家計にも優しく格安SIMとiPhoneという組み合わせを選んでよかったです。

中学生・高校生のための格安SIM

格安SIMはたくさんの会社が出しているので、全部見ていくのは大変なんです…。でも後で後悔するのも嫌なので15社以上調べて比較しました。

比較した際に重視した点は

  • 安心感のある格安SIMがいい
  • 料金が安い方がもちろんいい
  • かけ放題のオプションかIP電話が選べる
  • フィルタリング機能がオプションで選べるとなおよし

です。この条件に合った中学生や高校生に(もちろん親にも)使い勝手がいい格安SIMはIIJmioかmineoでした。上に書いたTONEモバイルも出てきましたが即却下しました。

IIJmioは通信事業者として歴史が長く、他のMVNOに回線を貸したりと信頼性が高いです。データ量の選択肢が少ないですが、大容量のプランは必要ないので十分です。将来的に電話をかけるようになったらかけ放題オプションもあります。

mineoもeo光のケイオプティコムが出している格安SIMで信頼性があります。IP電話のLaLaCallができるのが特徴で、SMSデータSIM+050番号で月額料金をかなり安くできます。もちろん普通に090の音声通話ができるSIMを選ぶことも出来ますよ。

両方ともフィルタリングのオプションも選べます。

IIJmio
IIJmio かけ放題オプションを付けるならIIJmioです。
3分&家族10分かけ放題(600円)と
10分&家族30分かけ放題(830円)が非常に強力で魅力的です。
信頼性も非常に高く、ドコモ/au回線を選ぶことができます。
とりあえず迷ったらココ!と言える
オールマイティな格安SIMです。
ドコモ・au回線
mineo
mineo mineoはドコモ回線とau回線の両方を選べます。
特にau回線はSMS料金も含まれているので3GBのプランは
かなりお得感があります。au系の中ではプランも豊富で、
データシェアやサポートが充実している
信頼性の高い格安SIMになっています。
ドコモ・au回線