格安SIMの本当に必要な実効速度を検証してみる

格安SIM,通信速度

格安SIM通信速度ここでは格安SIMのデータ通信速度(実効速度)のことについて詳しく解説していきます。格安SIMでは最高速度よりも最低速度の方が重要です。

大手キャリアに回線を借りているので速度が遅いのはしょうがないのですが、最低速度さえ一定以上出ていれば支障なく利用できます。

実際の通信速度については下記の記事を参考にしてください。

快適な通信速度の格安SIMまとめ 2017年7月版

2017.01.12

通信速度のテストについて

通信速度のテストについて
  • 実際の画像や動画で実効速度を測っている結果が最も参考になる

まず、格安SIMに関わらず通信速度には種類があります。

1つは大手キャリアやMVNOが発表している最大通信速度(ベストエフォート)でこれは規格上の速度の話なので参考にはなりません

2つ目は実効速度と呼ばれ、こちらは一般的な環境で計測されています。基本的には計測ソフトで測定されていますが、これがトラップです。計測ソフトの通信に特化して通信速度をチューニングして、速度が出ているように見せかけている場合があります

これに憤怒したユーザーが3つ目として考えたのが、実際の画像や動画で実効速度を測る方法です。これは本当に実際に使うように測っているので最も信頼できる速度です。

もし、通信速度を詳しく知りたいなら、実際の画像や動画で実効速度を測っているサイトを参考にしましょう。

通信速度の比較を鵜呑みにしない方がいい理由

通信速度の比較を鵜呑みにしない方がいい理由
  • 計測は環境によって大きく異なるので、あまり参考にならない

ネット上で通信速度測定した結果が載っていますが、あまり鵜呑みにしない方がいい理由があります。

通信速度は環境によって結果が変わりすぎることです。環境とは計測する場所・時間帯・その場所の利用人数・キャリアの利用人数などです。場所が異なればもちろん結果も違いますし、時間帯によっても格安SIMは特に変わります。その測定場所付近でネットを利用している人数によっては混雑具合も違います。

また、格安SIMはキャリアの利用人数でも大幅に結果が変わります。元々大手キャリアから回線を借りているので、全体の通信容量は決まっていて、ユーザー数が少なければ快適、多ければ遅くなります。

大手キャリアと格安SIMの通信速度の違い

大手キャリアと格安SIMの通信速度の違い
  • 格安SIMの通信速度は大手キャリアには及ばない

しかし、1つだけ確定していることがあります。残念ながら格安SIMは大手キャリアの通信速度には及ばないという点です。そもそもの仕組みが大手キャリアから回線を借りているというわけなので、これは仕方がないことです。

でも安心してください、以前の3G通信よりは速いですし、使い物にならないほど遅いというわけではありません

本当に必要な通信速度

本当に必要な通信速度

通信速度が必要なアプリやコンテンツって何でしょうか?それはYouTubeなどの動画系とGoogleMapなどの地図系です。ここで重要なのが、動画や地図であっても、最低速度さえ出ていれば快適に使えるという点です。

動画視聴に本当に必要な通信速度

youtubeビットレート左がYouTube公式で発表されている動画アップロード時の推奨ビットレートです。ただし、アップロードした際にYouTubeが自動で再エンコードをかけるので、ほとんどの動画はこの半分程度のビットレートしかないです。実際に通信速度をソフトで制限して再生してみましたが、下記のスピードが出ていれば再生が止まることはなかったです。

ニコニコ動画の一般会員はビットレートの上限が0.6Mbps、低画質で0.45Mbps程度です。

またNetflix・Huluも公式サイトにてビットレートが発表されていますので、下記の表にまとめています。

解像度 Youtube ニコニコ(一般) Netflix Hulu
240p 0.4Mbps
360p(低画質) 0.5Mbps 0.45Mbps 0.5Mbps 0.5Mbps
480p(普通画質) 1.25Mbps 0.6Mbps 3.0Mbps 1.0Mbps
720p(HD画質) 2.5Mbps 5.0Mbps 2.5Mbps
1080p(フルHD画質) 4Mbps
1440p(2k) 8Mbps
2160p(4k) 20Mbps

これから分かる通り、最低0.5Mbpsあればどこの動画サイトも低画質ながら動画視聴はできるということになります。これは個人的な感想になってしまいますが、スマホで再生するなら360pでもやや粗いけど見れないことはない、480p以上はほぼ見た感じは変わらないです。タブレットなら最低でも480p、720pあれば十分綺麗といった感じです。

地図系アプリで本当に必要な通信速度

動画系に次いで通信速度が気になるのが地図系アプリ(GoogleマップやiOSマップ、Yahoo地図など)です。地図データがそこそこの容量がある上にスクロールするのでそのたびに読み込みが起きるからです。

そこでストレスなく地図を使えるのはどの程度の速度かを測りました。と言ってもストレス泣くというのは主観的な意見なので、あくまで参考程度でお願いします。

通信速度 Googleマップ iOSマップ Yahoo地図
100kbps ほとんど無理 無理 ほとんど無理
200kbps ストレスあり ほとんど無理 ストレスあり
500kbps 使える ストレスあり 使える
1000kbps 快適 使える 快適

目安として100kbpsはかなり遅い通信速度です。遅めのMVNOでかつ昼間の混雑時間帯で出る可能性のある速度です。200kbpsはデータ容量を使い切ったら制限される速度です。 500kbpsは一般的な速度のMVNOで昼間の混雑時間帯で出る可能性のある速度です。

結果としては1000kbps(1Mbps)でほとんどの地図系アプリで快適と思われる速度になりました。iOSマップはGoogleマップやYahoo地図より若干遅く、より速い回線速度が必要でした。GoogleマップやYahoo地図は500kbpsで少しもたつくものの、使えないほどではない速度でした。100や200kbpsで地図アプリを使うのはかなりストレスがあり、難しいでしょう。また、航空写真表示はどのアプリでもかなり遅く、1000kbpsでやっと見れる程度と考えて下さい。

参考までにGoogleマップの各速度で読み込みを比較した動画を作成しました。

「使える」通信速度のMVNO/格安SIM

「使える」通信速度のMVNO/格安SIM
  • 格安SIMは時間帯によって通信速度が上下する
  • 12〜13時<17時〜20時<<<その他の時間帯
  • 利用人数の増えたMVNOは速度が低下する

まず、大手キャリアと違い、格安SIMでは時間帯によって通信速度が上下します。1番混雑しているのが12〜13時のお昼休憩時間です。次いで夕方頃から混み始め、20時頃が混雑時間帯で遅くなります。12〜13時の時間帯はMVNO各社最低0.3〜1.0Mbps程度の速度になるでしょう。20時頃は遅いMVNOで0.5Mbps程度になります。上記のテストの結果からも分かる通り、12〜13時頃は動画を見るのは重くなる可能性があります。

それと、利用人数の増えたMVNOは速度が低下します。どのMVNOにも言えることですが、MVNOがサービスを開始した頃は通信速度が速いのですが、徐々に利用人数が増えて速度が低下していきます。もちろんMVNOも設備増強を行っているのですが、近年の格安SIMブームで利用者が激増しているため設備増強が追いついていない印象です。

速度/安定性 MVNO
安定 UQmobile
良い DTI、mineo
普通 BIGLOBE、b-mobile、DMMモバイル、エキサイトモバイル
FREETEL、IIJmio(D)、NifMo、nuro mobile
OCNモバイル、楽天モバイル、U-mobile
要注意 U-mobile(無制限)
様子見 LINEモバイル、IIJmio(au)

安定は「UQmobile」です。UQmobileはauのバックアップもあり格安SIMの中では別格です。非常に高速で安定した通信速度を誇っています。お昼の時間帯でもほぼ通信速度が低下しないという特徴を持っています。しかし、au系というのが選択する際のハードルとなるか…。

良いは「DTI」「mineo」です。両方ともお昼の時間帯でなんとか粘っている印象です。ところによっては0.5Mbpsほどに下がりますが、その程度だと使用に差し支えのない限界点でしょう。

普通は「BIGLOBE」「b-mobile」「DMMモバイル」「エキサイトモバイル」「IIJmio」「FREETEL」「NifMo」「nuro mobile」「OCNモバイル」「楽天モバイル」「U-mobile」です。この辺りはお昼時間帯でところによって0.3Mbpsくらいに下がることを覚悟しないといけません。夕方〜夜も速度は下がりますが、支障が出るほどではありません。

要注意は「U-mobileの無制限プラン」です。全時間帯を通じて遅いと評判なので注意してください。

様子見は「LINEモバイル」と「IIJmio(au回線)」です。まだサービス開始したばかりなので、かなり速い速度が出ていますが、これからどこまで落ちるか様子見でしょう。

実際の通信速度については下記の記事を参考にしてください。

快適な通信速度の格安SIMまとめ 2017年7月版

2017.01.12